個展「トコロマ」を開いている加藤将司さん=11月21日、福井県あわら市金津創作の森美術館

個展「トコロマ」を開いている加藤将司さん=11月21日、福井県あわら市金津創作の森美術館

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墓石や布が斬新アートに 金津創作の森美術館で展示

福井新聞(2019年11月23日)

 福井県福井市出身でフィンランド在住の現代美術作家、加藤将司さん(49)の個展「Tokoroma(トコロマ)」(福井新聞社後援)が、福井県あわら市金津創作の森美術館で開かれている。墓石や植物を描いた布など異素材を配置したインスタレーションが訪れた人を魅了している。

 会場内の窓の前にカーテンのようにつるされた縦5メートル、横8メートルの半透明の布には、創作の森の敷地内にある草花をパステルカラーで描いた。草花の影に色を付け、「消滅していく命をとどめるかのようなイメージ」を表現。母で、創作の森に入居しているろうけつ染め作家の加藤すみ子さん(82)らと制作した。

 福井市の足羽山にある加藤家の墓を実際に持ち込んで展示しているほか、墓じまいを終えた笏谷石などをあちこちに配置。過去から未来への「流転」を表した。

 加藤さんは「墓石が横倒しになっているような斬新な展示だが、何か感じてもらえるものがあると思う」と話していた。

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