長野市若穂保科の清水寺でカエデが紅葉し、参道の石段脇を鮮やかに彩っている。22日は時折晴れ間がのぞく中、訪れた人が写真を撮ったり散策したりして楽しんでいた。
宮沢章泰住職(67)によると、1891(明治24)年に約千本植えられたカエデは現在、参道約300メートルに沿って200本ほど。今年は例年より1週間ほど遅い10日に色づき始め、17日ごろに見頃を迎えた。あと1週間ほどは楽しめそうだ。
上田市から家族で訪れた高松紀代子さん(36)は「初めて来たけれど本当にきれい。黄色やオレンジ、赤とさまざまですね」。
同寺は先月の台風19号で被害を受けた。本堂のある境内から観音堂に続く車道が陥没したり斜面が崩れたりし、現在も通行止めにしている。宮沢住職は「雪が降る前に修復したい。緊急事態で四苦八苦しています」と話した。