砺波市文化会館の木々の雪吊(つ)りがわら細工で飾られ、訪れる人を楽しませている。同市野村島の河合進さん(67)が手作りした縁起物で、長さ2メートル超の竜やツル、カメ、伊勢エビを題材に、技巧を凝らした約30点を展示している。
わらは砺波南部小児童が学校田で刈った物を使う。大型作品は仕上げるまで10日間、延べ50~60時間かかるという。3カ月間、雨や風、雪にさらされても形が崩れないよう縄に編んでから素材にする。
河合さんは4年ほど前に地元の公民館まつりに出品したのをきっかけに、制作や展示を依頼されるようになった。昨年初めて砺波市文化会館前に他の作者と2人の作品が飾られ、ことしは1人での"個展"となった。
河合さんは「想像通りの形に仕上がったときがうれしい。子どもたちに見てもらい、わらがこんな形に変わることや、いろんな使い方があることを知ってほしい」と話している。展示は来年2月末まで。