生育状態を確認する生産者=粟崎町4丁目のJA金沢市砂丘地集出荷場

生育状態を確認する生産者=粟崎町4丁目のJA金沢市砂丘地集出荷場

石川県 金沢市周辺 特産

冬作だいこん 葉付きで甘み、金沢で出荷

北國新聞(2019年11月28日)

  昨年から試験的に生産が始まった金沢だいこんの「冬作(ふゆさく)だいこん」が27日、粟崎町4丁目のJA金沢市砂丘地集出荷場で葉がついたまま初出荷された。葉と一緒に料理できるのが好評で、関西方面からも引き合いがあるという。
 30代2人を含む大野地区の生産者4人が、冬季も金沢だいこんを作ろうと、昨年「冬作だいこん部」を発足させた。今月中旬まで出荷されていた秋冬作に比べ、甘さとみずみずしさが増す。筋がなく、おでんなどの煮物に適しているという。
 ハウス栽培で葉が傷みにくく、葉とともに出荷できることが消費者の人気を集め、今年は栽培面積や生産量を増やした。砂丘地で育った品質の良さも相まって、他県のダイコンに比べて1・5倍の値が付いたという。
 今年は前年から約3アール増やした19・3アールで栽培し、1月末ごろまで前年比9トン増の20トンの出荷を見込む。9月中旬の猛暑で生育が心配されたが、順調に育った。
 28日午後以降、市内のスーパーに並ぶ。吉川康信部長(46)は「2年目で生産は軌道に乗ってきた。クラムチャウダーに入れて食べるのがおすすめ」と話した。

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