旬彩館の店頭を彩る「柿すだれ」=27日、高森町

旬彩館の店頭を彩る「柿すだれ」=27日、高森町

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昔ながらの風物詩、店頭彩る 高森の直売所に「柿すだれ」

信濃毎日新聞(2019年11月28日)

 高森町出原の農産物直売所「旬彩館」で、特産の「市田柿」を天日で干す「柿すだれ」が店頭を彩っている。衛生管理のため室内で干す農家が多くなったが、昔ながらの風物詩を見てほしいと、運営する産直組合の組合員が毎年、展示用に加工。12月8日には町産のリンゴや冬野菜を販売する「感謝祭」があり、直売所は「食卓にも旬を取り入れて」と来場を呼び掛けている。

 今月3日に組合員が柿約2千個を加工し、柿すだれを仕上げた。27日に奈良県上牧町から妻と訪れた小西武男さん(79)は柿が窓ガラスに映り込む様子を熱心に撮影し、「鮮やかな色を生かして魅力的に撮りたい」とシャッターを切っていた。

 柿は以前、展示後に廃棄していたが、近年は年末年始の贈り物として飯田市立動物園の動物に届けているという。

 感謝祭では、リンゴ、ハクサイ、サトイモ、シクラメンなどを販売し、豚汁の振る舞いもある。午前9時〜午後3時。問い合わせは同直売所(電話0265・34・2166)へ。

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