千曲市の信州千曲観光局が、県観光機構やウェブメディア「．ＨＹＡＫＫＥＩ（ドットヒャッケイ）」と連携して市内の観光地のアピールに力を入れる。首都圏の３０代までの女性を主なターゲットにして１２月９〜１１日にモニターツアーを初めて企画。夜景が楽しめる冠着山（別名・姨捨山、標高１２５２メートル）や戸倉上山田温泉街と温泉街にあるスナックを組み合わせて売り込む計画だ。

　同局によると、市内の宿泊客数と観光客数は減少傾向が続く。そこで目を付けたのが、首都圏などでブームの兆しがあるという低山登山とスナックの組み合わせ。冠着山は途中まで車で行けるなど比較的気軽に登頂でき、戸倉上山田温泉街に軒を連ねるスナックは昭和の情緒が漂う。「千曲を訪れれば一度に楽しめる」とＰＲすることにした。

　女性限定の２泊３日モニターツアーはドットヒャッケイ編集部も取材で同行。参加者を撮影のモデルにして、冠着山でナイトハイクを楽しんだり戸倉上山田温泉の飲食店などで食事をしたりする。ツアーの様子はドットヒャッケイが企画し、アウトドア好きの女性が集うインターネット上のコミュニティー「湯けむり登山部」などで紹介される。観光局や県観光機構の観光パンフレットでも活用する。

　信州千曲観光局の担当者は「千曲には数多くの魅力がある。それらをつなぎ合わせて観光パッケージを作り、宿泊者らを増やしていきたい」と話している。