「美の祭典 越中アートフェスタ2019」の新川巡回展が30日、魚津市吉島の北日本新聞新川支社ギャラリーで始まった。自由な発想と高い技術を兼ね備えた平面、立体の意欲作計33点が並ぶ。講評会もあり、来場者は変化に富んだ作品の世界に浸った。5日まで。入場無料。
アートフェスタは、サイズ制限や細かなジャンル分けを取り払った美術公募展。巡回展では大賞と優秀賞、奨励賞を展示した。
講評会では、審査員を務めた黒部市美術館学芸員の尺戸智佳子さんが解説。審査員や作者の声を交えながら、制作の背景や技術を伝えた。平面部門の大賞を受賞した嶋江笛(こうてき)さん(南砺市)の前衛書「朝祈(ちょうき)」では、「躍動感があり、リズムがある。動的でエネルギッシュ」などと語った。
入善町舟見の会社員、舟貝睦子さん(52)は「自由な雰囲気が面白い。作品への愛情を感じる講評で、自分では気付けない発見がたくさんあった」と話した。
開場時間は午前10時~午後5時。毎日午後2時から審査員らによる講評会がある。
県と県芸術文化協会、県美術連合会主催、県文化振興財団と北日本新聞社共催。