堂童子当役の住職(左)が自坊の門にしめ縄を飾った=1日、長野市の白蓮坊

堂童子当役の住職(左)が自坊の門にしめ縄を飾った=1日、長野市の白蓮坊

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台風災害思い「御注連張り」 善光寺、新年へ準備

信濃毎日新聞(2019年12月2日)

 長野市の善光寺で1日朝、正月行事の始まりを告げる「御注連(おしめ)張り」があった。一連の行事を取り仕切る今季の堂童子当役(どうどうじとうやく)を務める若麻績敏隆・白蓮坊住職(61)が、自坊の門にしめ縄を飾り付けた。

 この後、本堂でお朝事を終えた浄土宗一山(14坊)の住職たちがしめ縄をくぐって白蓮坊に入り、仏間で読経。部屋を移して赤飯を食べ、行事の始まりを祝った。

 若麻績住職は、県内に大きな被害をもたらした台風19号災害に触れ、「被災者を思うととても切ない。改めて自然をあがめ、尊び、皆さんが一日も早く普通の生活に戻れるよう願っている」と話した。

 善光寺の正月行事は今後、善光寺如来が年を越す秘儀「御越年(ごえつねん)式」(13日深夜から14日未明)や、無病息災を願う「びんずる回し」(1月6日夜)などがある。

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