天竜川で川下り舟を運航する「天龍ライン遊舟」「信南交通」(ともに飯田市)が1日、冬の風物詩「こたつ舟」の運航を始めた。県内外から訪れた観光客らはこたつで暖を取りながら、ゆったりと峡谷の景色を眺めていた。
風よけのアクリル板で囲った天龍ライン遊舟の舟は豆炭こたつを用意。この日は穏やかな陽気だったが途中には日陰で肌寒い場所もあり、観光客はこたつに足を入れ、温かい甘酒を飲みながら、11月に開通した三遠南信道・天龍峡大橋を見上げたり水しぶきに声を上げたりして楽しんだ。
妻と初めて乗船した横浜市の会社員篠崎泰祥(やすよし)さん(61)は「意外と温かくて楽しめた」。釣りが趣味といい、「途中で魚釣りができそうな場所をたくさん見つけられました」と笑顔で話していた。
こたつ舟の運航は両社とも来年2月末までの予定。