越前おろしそばのおいしさを新しいスタイルで発信、味わってもらおうと、仁愛大の学生が越前市産のそば粉とそば茶パウダーを使ったスイーツ「Soweets(そうぃ~つ)」を考案。シフォンケーキとフィナンシェの2種類を同市内のカフェで提供している。学生は「そばの風味を生かすようこだわった。麺以外でもおいしいそばの味わいを広めたい」とアピールしている。
同大人間学部コミュニケーション学科の3年生、山下雅世さん(20)、松川優衣さん(21)、藤田杏沙美さん(21)、上田真優さん(21)が地元食のおいしさを伝えようと企画し、レシピを考案。同市内のミニ商店街「市之助一丁目」(同市高瀬1丁目)で日替わりカフェ「nomnom」を運営する野村美鈴さん(43)が協力した。
シフォンケーキ(税込み300円)は、学生たちが「鼻から抜けるような豊かなそばの風味」を特徴に挙げる。口に入れた時にとろける柔らかさになるよう、最適なそば粉量を求めて試作を重ねた。焼き菓子のフィナンシェ(税込み250円)は、そばの風味に合う4種のトッピング(アプリコット・小豆・カボチャの種・ソバの実)を食べ比べて選んだ。
レシピ作りには今年4月から半年以上をかけ、11月の越前市「食の感謝祭」で初披露した。客からは「そば味がおいしい」「新鮮な味」と好評だった。山下さんは「ぜひ食べて欲しいと思える自信作。スイーツという新しいスタイルで、そばの魅力を広めたい」と話していた。
提供する「nomnom」は毎月第1水曜日、午後1~同7時の営業で、注文には同店のインスタグラムまたは電話予約=電話090(7275)1737=が必要。