「第36回FUKUIサムホール美術展in金津創作の森」(福井新聞社後援)が12月7日、福井県あわら市の金津創作の森美術館で開幕した。最高賞の大賞に選ばれた志波和也さん(福岡県)の「ワニのこどう」をはじめ、はがき2枚ほどのキャンバスに美と創造性を凝縮した入賞・入選作品200点が並んでいる。22日まで。
金津創作の森財団とFBCが主催。全国から379点の応募があった。全て22・7センチ×15・8センチ規格で、県立美術館元館長の芹川貞夫さんら5人が審査し入賞65点、入選135点を選んだ。
志波さんの「ワニのこどう」は、思わず引き込まれそうなワニの大きな目が印象的な作品。白をうまく生かした色使い、デリケートに入り組んだ線描など、造形作品としての魅力にあふれている。
日本画や油絵、水彩、アクリル画など、静物や風景から抽象的なものまで多様な作品がそろう。同じサイズだからこそ際立つ自己表現の違いを、訪れた人はじっくりと楽しんでいた。
展示会は午前10時~午後5時。入場無料。月曜休館。