ポスター制作に向け、栗林さん(右)を撮影する学生

ポスター制作に向け、栗林さん(右)を撮影する学生

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店主の顔で街に活気 富山大生有志ら 千石町通りポスター制作

北日本新聞(2019年12月11日)

 富山大の学生有志が富山市の千石町通り商店街の商店主を主役にしたユニークなポスターを制作している。来年2月に各店舗に掲示し、商店街に人を呼び込む狙いだ。学生は「見て楽しく会話のきっかけになるポスターにしたい」と準備を進めている。

 千石町通り商店街は、和菓子、すし、家具などの専門店約30店が軒を連ねる。大正時代から続く歴史を持つが、若者はあまり訪れないのが課題だった。

 こだわりの詰まった店の魅力を伝えようと、富山大人文学部4年の沖優希さん(22)がポスターの制作・展示を企画。中心市街地活性化の企画を募る「学生まちづくりコンペティション」で、優れた案として採択され、20万円の助成を受けた。沖さんのほか、芸術文化学部と都市デザイン学部の1、3年生7人が、8店舗を対象に制作している。

 講師には、電通関西支社(大阪市)のコピーライター、日下慶太さん(43)を招いた。日下さんが全国の商店街で企画したポスター展は、まちおこしの起爆剤になっている。学生は「広告はシンプルに」「商品をよく知ることが大切」などの助言を受けた。

 11月下旬から各店で撮影がスタート。茶や茶道具を扱う栗林園の店主、栗林満さん(51)は撮影に応じ「商店街に若い世代が来てくれると活気が出る。ポスターの仕上がりが楽しみ」と期待を込めた。

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