国の特別天然記念物のコウノトリ1羽が10日、滑川市に飛来した。田んぼ脇の電柱の上に長くとどまり、毛繕いする姿に写真家や通行人が見入った。
午後3時すぎに近所の住民が見つけ、知人を通じて知った写真家らが集まった。長年野鳥を撮影する同市上小泉の岩田充雄さん(78)は「滑川での目撃は珍しく、初めて見た」と笑みを見せた。
幸運をもたらす鳥とされ、高校生や親子も足を止め、「いいことがあるかも」と話していた。
コウノトリは両足に足輪をしていた。「兵庫県立コウノトリの郷公園」によると、今春に京都府で生まれた雄で、直近では11月24日に広島県で目撃された。
担当者は「餌が取れれば長く滞在するかも」とし、見つけた際は150メートル以上の距離を保ってそっと見守るよう呼び掛けている。