作品を紹介する山田さん

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撮ること 生きがい アマ写真家の山田さん(高岡) がん乗り越え初個展

北日本新聞(2019年12月11日)

 高岡市京町の山田利郎さん(71)は喉頭がんを乗り越え、アマチュア写真家として活動している。ミュゼふくおかカメラ館(同市福岡町福岡新)で自身初の個展を開き、「展示を通じ、カメラという生きがいを与えてくれた妻に感謝を伝えたい」と話している。

 山田さんは49歳で喉頭がんを患い、声帯を取り除いた。食道発声を習得し、会話はできるようになったが、以前のように話すことができず、自宅に引きこもるようになった。

 心配した妻の由貴さん(70)は2005年ごろ、趣味として写真撮影を提案し、山田さんはカメラを手に外出するようになった。

 当初は人との接触を避け、風景ばかり撮影していた。人が写った写真の方が生命力や表現力に優れていると感じ、次第に人物写真も撮るようになった。カメラ仲間との交流も増え、一緒に撮影に出掛けたり、展示会を開いたりするようになった。

 個展は15日まで開催しており、県内外を旅行した際に出会った人々のスナップや、日常の風景などを撮影した作品112点を展示。身ぶり手ぶりを交えて被写体とコミュニケーションを取り、表情や動きを引き出したという。

 山田さんは「妻の後押しで、さまざまな被写体や仲間に出会えた。今後も出会いを大切に、写真を撮り続けたい」と話している。

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