ひっそりとした松代城跡=12日、長野市松代町

ひっそりとした松代城跡=12日、長野市松代町

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長野市観光客46%減 10月前年比、主要11カ所調査

信濃毎日新聞(2019年12月13日)

 長野市内の主要観光地を10月に訪れた人は前年同月比46%減の約63万人で、台風19号の影響で大幅に落ち込んだことが12日、市のまとめで分かった。千曲川や支流が氾濫した松代地区は大規模な催しの中止などで8割減となり、浸水被害のなかった飯綱高原や戸隠高原も減少。ただ、集計中の11月分の入り込みは戻りつつあるといい、市は復興状況などに関する情報発信を強め、観光需要を掘り起こしたい考えだ。

 市が市内の主要観光地11カ所について、市有施設利用者や催しの参加者数などから独自に算出。昨年10月に11カ所を訪れた人の合計は約118万人だった。減少幅が最大の松代地区では、今回の台風で松代城跡などが浸水。例年10月に開き、10万人以上が訪れる「松代藩真田十万石まつり」が中止になった影響も大きく、昨年の約17万5千人から約3万3千人に減った。

 善光寺や周辺一帯は約31万6千人で、前年同月比3割減。戸隠高原は半減し、飯綱高原も6割余減った。市観光振興課は落ち込みの理由について、交通インフラの混乱や観光の自粛ムードなども背景にあったとみている。

 同課によると今年は4月以降、10月の被災前まで市内観光地の入り込みは好調に推移。11月分は集計中だが、前年同月比で7割余に持ち直しつつあるという。ただ、長野えびす講煙火大会(11月23日)中止の影響も少なくないとしている。

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