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自転車観光、信州巡る820キロ ルート案と標識示す

信濃毎日新聞(2019年12月13日)

 県内で自転車を使った観光周遊「サイクルツーリズム」の普及を目指す官民組織「ジャパンアルプスサイクリングプロジェクト」は12日、長野市で初のフォーラムを開き、県内を周遊できるサイクリングルート案を発表した。北・中央・南アルプス、八ケ岳の山麓などを巡る全長約820キロ。道中に共通ロゴを入れた案内標識を設置し、国内外からの集客を目指す。

 北は下高井郡野沢温泉村から、南は下伊那郡天龍村までのコース。標高差の累積は約1万2千メートルになるという。これをたたき台に意見を募り、本年度中にもルートを固めたい考えだ。目的地までの距離や方角を示す案内標識は、モデルルートと位置づける大町市と北安曇郡白馬村の区間で先行して年度内に計30枚を設置する計画。ルートが確定次第、県内各地に広げる。

 フォーラムはパネル討論などがあり、市町村や観光関係者ら約160人が集まった。自転車で世界五大陸を走破した経験がある小口良平プロジェクト副代表は「世界的にも自慢できるルート」と説明。元マウンテンバイク五輪代表の鈴木雷太プロジェクト代表は「長野には素晴らしい素材がたくさんある。住民の見慣れた景色もサイクルツーリズムが広がれば観光資源として有効活用できる」と話した。

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