報道陣の質問に答える三井宮司(左から2人目)と鵜捕部=羽咋市の気多大社

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鵜祭、2年ぶり中止 羽咋・気多大社、「鵜様」捕まらず

北國新聞(2019年12月14日)

 16日未明に羽咋市の気多大社で予定していた国重要無形民俗文化財「鵜祭(うまつり)」は、主役のウミウ「鵜様(うさま)」が捕獲できず、神事は中止となった。鵜様の動きで新年の吉凶を占う神事の中止は2年ぶり。13日、捕獲できなかったことを伝える「奉告祭」が大社で執り行われ、関係者は「来年は捕まえられるように」と願った。
 三井孝秀宮司(58)は奉告祭の後、鵜が捕まらなかったことに「すごく残念です」と悔しさをにじませた。その上で、12月限定で一般の人に初めて公開した社叢(しゃそう)「入(い)らずの森」と同様に、ウミウを捕獲する七尾市鵜浦の環境も変化していることに触れ、「皆さんに現状を認識していただき、日本全体の森を守る気持ちになってほしい」と話した。新年まで拝殿の神前に空の鵜かごを置き、参拝者に環境保全の意識を高めるように伝える。
 鵜様の運び役を務める「鵜捕部(うとりべ)」の中山武則さん(70)は「北東の風が強く吹くと鵜が崖に進みやすいが、今年は南西の風が大変強く、なかなか捕れなかった。非常に残念だ」と語った。来年については鵜捕主任の小西寛之さん(57)と相談しながら「必ず捕獲できる方法を見つけ出したい」と話した。
 奈良時代から続くとされる鵜祭は、近年では2012、14、17年にも鵜様不在で神事が中止となっている。

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