「あずさ2号」の表示があるJR松本駅の時刻表=14日、松本市

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特急あずさ2号 鉄路から消える 来年3月ダイヤ改正

信濃毎日新聞(2019年12月15日)

 兄弟デュオ「狩人」が1977(昭和52)年に歌ったヒット曲で知られるJR中央東線の特急「あずさ2号」が鉄路から消えることになり、利用客や思い入れのある人が驚き、惜しんでいる。JR東日本が13日に発表した来年3月14日実施のダイヤ改正に伴う。同社長野支社によると、主に新宿と甲府を結ぶ特急「かいじ」と、主に新宿と松本を結ぶ「あずさ」を通し番号にする。2号はかいじに振られ、現在の午前6時25分松本発東京行きあずさ2号は6時半松本発のあずさ4号となる。

 「8時ちょうどのあずさ2号で」の歌詞が流布し、乗ることがブームにもなったあずさ2号。狩人の兄、加藤久仁彦さん(63)は14日、信濃毎日新聞に「信じられない気持ちでした。ただただ残念です」とのコメントを寄せた。「実際にあずさ2号に乗ってくれた方、カラオケで歌ってくださる方の想(おも)いを乗せて、これからも歌い続けていきたいと思います」としている。

 同日、松本市を訪れていた東御市の寺島愛さん(30)は「えっ、なくなっちゃうんだ」と驚いた様子。親の世代に流行した曲はよく知らないが「あずさと言えば2号。フレーズは歌えます」と話した。

 特急あずさで帰宅しようとしていた相模原市の佐藤俊英さん(44)は、数年前に特別運行された、特急あずさの旧型車両を撮影したことを懐かしんだ。「残念です。歌によってマニア以外にも知られていた存在。なくなるのは一つの歴史が終わった感じ」と話した。

 岡谷市の会社員山田渉さん(46)は、現在のあずさ2号は歌詞と行き先が違うことを踏まえ「ついに乗ることすらできなくなるんですね。もう令和の時代だから仕方がない」と受け止めた。

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