氷見市中心市街地の若手飲食店主らがインバウンド(訪日外国人旅行者)をターゲットに、まちなかの活性化を図ろうと新たな観光プランを提案している。キーワードは「泊食分離」と「農村体験」。16日、1泊2日のモニタリングツアーとして台湾のカップル1組を受け入れた。
企画したのは氷見市中心部に店を構える30~40代の男女6人でつくる「ひみ・まちなか活性化プロジェクト」。原則素泊まりの宿「蔵ステイ池森」(比美町)の池森典子さん(47)が会長となり、8月に発足した。ビールカフェ「ブルーミン」(同)、串かつ居酒屋「天笑」(本町)、缶詰バー「mr.kanso g2」(同)、ワイン居酒屋「シャノワール」(丸の内)、ラーメン店「氷見ラーメン」(同)がメンバー。
カップルは同市北大町の高澤酒造場を見学した後、池森会長の宿にチェックインし、メンバーの店を回った。ブルーミンでは携帯型音声翻訳機を使い、お薦めのクラフトビールと料理を味わった。
17日は氷見漁港やまちなかを散策し、仏生寺地区でシイタケの収穫などを体験。地元食材のバーベキューを楽しむ。
ツアーは市のおらっちゃ創生支援事業に採択されており、元地域おこし協力隊員の稲垣信志さん(50)が動画投稿サイト「ユーチューブ」で映像を公開する。池森会長は「氷見の良さを発信し、観光客を増やしたい」と意気込む。