温泉に入る猿を見物する観光客。手前の石積みなどの応急復旧工事がほぼ終了した=17日、地獄谷野猿公苑

温泉に入る猿を見物する観光客。手前の石積みなどの応急復旧工事がほぼ終了した=17日、地獄谷野猿公苑

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サル去らず、ひと安心 地獄谷野猿公苑、台風被害の護岸復旧

信濃毎日新聞(2019年12月19日)

 台風19号による増水で、山ノ内町の地獄谷野猿公苑を流れ、護岸の一部が崩れた横湯川の応急復旧工事がほぼ終了した。温泉に入る猿「スノーモンキー」で知られる観光スポットに工事車両が置かれたり、工事で騒音が出たりといった状況が月末までに解消する見通しとなった。同公苑によると猿の行動には影響はないといい、「安心して猿を見に来てほしい」としている。

 猿が入る温泉直下の石積みがえぐられ、堰堤が削られるなどの被害があり、県北信建設事務所が復旧工事に当たった。川に崩れ落ちた石を再び積み上げるなど春の出水時にも耐えられるようにした。来年度以降、堰堤の修復など抜本的な対策に向け調査に着手する。

 遊歩道にも土砂が流れ込み、同公苑は台風直後に3日間休業し、温泉を引く施設も壊れた。だが運営会社の萩原敏夫社長は「台風や大雨の時にはよくあること」とし、それよりも「台風で長野県中が被害に遭ったと思われ、客足が遠のく方が心配」と話す。

 同公苑は年末年始などのピークには1日1500〜2千人もの観光客が訪れる。客足も徐々に戻ってきているといい、萩原社長は「ニホンザルが温泉に入る様子は日本だけでしか見られない。多くの人に楽しんでほしい」と話している。

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