28日から長期休館する旧三笠ホテル

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旧三笠ホテル、しばしお別れ 軽井沢町が保存補修へ

信濃毎日新聞(2019年12月20日)

 軽井沢町の重要文化財「旧三笠ホテル」が28日から長期休館に入る。築110年余を経て老朽化が進み、耐震補強も必要になるため大掛かりな保存補修が必要で、再開は早くて2024年度の見通し。町教委は「しばらく見られなくなるのでぜひ見学に来てほしい」としている。

 旧三笠ホテルは1905(明治38)年建築の純西洋式木造ホテル。外国人や政財界の要人が集い、別荘や洋式ホテルなどが建てられた軽井沢の歴史を象徴する建造物で、年間約7万人が訪れる。

 町教委によると、これまでも修繕は随時行ってきたが、耐震補強を伴う今回は過去最大規模。屋根や床など一部を解体し、状態を確認しながら修理や復元を行うという。23年度内の完了を予定しているが、傷みなどの状態によって延長する可能性がある。町は、設計や解体を行う第1期分の工事費用として2億5千万円を予定する。保存補修を行う第2期分は未定。ふるさと納税制度を活用した寄付も募っている。

 長期休館を控え、今年はバスなどで来訪する団体客の割合が増えているという。19日に都内から訪れた60代の女性は「雰囲気があってすてきな建物。休館は寂しいけれど写真をたくさん撮りたい」と話していた。

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