栽培別部門環境王国カテゴリーで金賞を受賞した旭農園の旭政則代表(左)と政一副代表=12月19日、福井県大野市役所

栽培別部門環境王国カテゴリーで金賞を受賞した旭農園の旭政則代表(左)と政一副代表=12月19日、福井県大野市役所

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お米選手権、福井の2農家が金賞 米食味鑑定士らから高評価

福井新聞(2019年12月21日)

 国内最大規模のコメのコンクール「第21回米・食味分析鑑定コンクール」の審査会がこのほど千葉県で開かれ、都道府県代表お米選手権で小嶋農産の小嶋卓敏さん(77)=福井県越前市、栽培別部門の環境王国カテゴリーで旭農園副代表の旭政一さん(42)=同県大野市=がそれぞれ金賞を受賞した。いずれの農家も各部門の最高賞を獲得し、さらにおいしい米作りに意欲を燃やしている。ともに受賞品種は九州で2005年に開発された品種「にこまる」。

 同コンクールは米食味鑑定士協会(大阪市)が主催。今年は全国から5137件の応募があった。計測器を使って食味スコア、整粒値、味度値を競う1次、2次審査で各部門のノミネート農家を選出。最終審査では米食味鑑定士らが、炊飯したコメを食べて甘みや食感を比べた。

 お米選手権は1、2次審査の上位42人で競う国際総合部門に次ぐ部門。06年から毎年出品している小嶋さんは、ほかの部門も合わせて特別優秀賞を3回受賞しているが、金賞は初めて。今年は夏の気候が不安定で不安があったが、1、2次審査の合計点(速報値)は自己ベストの高得点をマークした。

 小嶋さんは妻昭子さん(75)が病に倒れた1975年から、妻の健康を気遣って減農薬栽培を始めた。専業農家になって少しずつ経験を積み、現在は水田約20ヘクタールを無化学肥料で栽培し、一部は除草剤も使わない完全な無農薬栽培を実現。数年前にはコウノトリも飛来した。今も昭子さんと農業に励む小嶋さんは「切磋琢磨(せっさたくま)できる農家仲間の存在が大きい。体が健康であるうちは農業を続けてくつもり」と笑顔を見せた。

 栽培別部門の環境王国カテゴリーは、自然保護や農業振興への取り組みを基準に「環境王国」として認定された大野市など全国16市町村からの出品が対象。旭さんは旭農園代表を務める父の政則さん(70)とともに兼業農家ながら徹底したデータ管理に取り組み、昨年は初の入賞となる特別優秀賞を受賞。14回目の挑戦で部門最高の金賞となった。

 旭さん親子は、高温障害を避けるために過去30年の気象データを基に田植え時期を決め、土壌の状態も数値化して分析。17年には農作物や農作業の安全性を示す農業生産工程管理(GAP)認証を個人農家では県内で初めて取得している。

 2人は19日、市役所を訪れ、石山志保市長に受賞を報告した。政一さんは「やっと夢がかなった。恵まれた大野の環境を生かして、農業者同士が切磋琢磨して大野のコメを底上げしたい」と意欲を見せ、政則さんは「安心安全が第一だが、食味と両方が備わらなければ農家は生き残れない。米作りは奥深く、面白い」と話した。

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