県調理師会佐久平支部(佐久市)は20日、地元産の食材を使った料理を学んだり、味わったりする「しなの食大学」を軽井沢町内のホテルで開いた。佐久地方の名産「佐久鯉(ごい)」を低温熟成させる新しい調理法を使った料理も登場。東信地方の住民や調理師20人余りが料理を味わった。
しなの食大学は約10年前から県調理師会の10支部それぞれが開いており、本年度の統一テーマは「川魚」。佐久地方では佐久平支部などが熟成鯉の料理の普及を図っており、今年開いた食大学計3回の全てで熟成鯉が店側から出されたという。
この日は熟成鯉のお造りを添えたお膳や、シナノユキマスを使った煮物などのコース料理が出された。調理師の説明を受けた参加者は「とても上品な味」「(熟成鯉は)小骨があるけれど味は最高」と話しながら食べたり写真を撮ったりしていた。
熟成鯉を初めて食べたという立科町の主婦関泰子さん(75)は「(食感が)まろやかでおいしかった」と話していた。佐久平支部は来年3月にも佐久市内の料理店で食大学を開く予定。