秋声ゆかりの音楽を楽しむ参加者=徳田秋聲記念館

秋声ゆかりの音楽を楽しむ参加者=徳田秋聲記念館

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秋声好みのレコード鑑賞 金沢の記念館、40年ぶりに公開

北國新聞(2019年12月23日)

 金沢三文豪の一人、徳田秋声が生前愛したとされるレコードが22日、徳田秋(しゅう)聲(せい)記念館で約40年ぶりに公開された。秋声の孫、徳田章子名誉館長(78)=東京都文京区=が10月末に自宅に眠る蓄音器2台とレコード5枚を金沢蓄音器館に提供し、23日の秋声148度目の誕生日を前によみがえった。音源が流れると会場はレトロなメロディーに包まれ、集まったファン約40人は秋声の人柄に思いをはせた。
 徳田家伝来のレコードは、金沢蓄音器館側が汚れを丁寧に拭き取り、当時のままの音色が響いた。秋声が好んだとされるチャイコフスキーの「くるみ割り人形」やベートーベンの「交響曲第五番第四楽章」が流れ、参加者は生前の秋声を想像しながら聞き入った。蓄音器館所蔵の秋声ゆかりの邦楽「アラビアの歌」「青空」も披露された。
 解説を務めた蓄音器館の八日市屋典之館長は、片面盤やSP盤など当時珍しいとされるレコードが大切に保管されているとし、「(秋声は)音楽が本当に好きだったのだろう」と推察した。
 蓄音器は、記念館の企画展「レコオドと私」で展示されており、来年以降、レコードを奏でられるよう修理を進める。徳田名誉館長は「ずっと放置されていたレコードが生き返ったような気持ちでうれしい」と笑顔を見せた。

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