福井県永平寺町の大本山永平寺で12月22日、年の瀬恒例の「大すす払い」が行われた。雲水約100人が伽藍(がらん)といわれる全ての建物で、1年間のほこりと厄を払い落とした。
国の重要文化財(建造物)に今年指定された主要19棟の一つ、法堂(はっとう)では作務衣(さむえ)姿の雲水15人が、先端にササの葉を付けた長さ4~5メートルの竹を使って作業した。毎朝のお勤めが行われる建物で広さは約420畳。ほこりが飛び散らないようにササの葉を水に浸した後、竹を回しながら天井や軒、外壁などのほこりを落とした。
雲水の一人は「普段できない所など隅々まできれいにして、気持ちよく新年を迎えたい」と話していた。
永平寺では年越しの準備が進み、27日には餅つきが行われる。正月三が日は約1万2千人の初詣客を見込んでいる。