完成した「101鳥居」で渡初めを行う神職=本多町3丁目の石浦神社

完成した「101鳥居」で渡初めを行う神職=本多町3丁目の石浦神社

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石浦神社、鳥居101基ずらり 新たなシンボル完成

北國新聞(2019年12月24日)

本多町3丁目の石浦神社で、整備が進んでいた散策道「101鳥居」が完成した。境内には朱色の鳥居101基が広坂に沿ってずらりと並ぶ光景が広がっており、完成前から多くの観光客の注目を集めてきた。23日は竣工報告祭が行われ、神職や崇敬者が神社の新たなシンボルとして定着するよう願いを込めた。
 101鳥居は改元を記念して伏見稲荷大社(京都)を思わせる「インスタ映え」の観光スポットを目指し、7月に整備が始まった。夜間はライトアップされ、設置数が増えるにつれて昼夜問わず多くの若者や外国人を引き付けている。会員制交流サイト(SNS)では写真が多数投稿されている。
 鳥居は高さ約2・5メートル、幅約1・7メートルで、県産ケヤキが用いられている。散策道の総延長は約50メートルで、上空から見ると、「人」の字のように鳥居が並ぶ。人と人とのつながりを大切にしてほしいとの思いが込められている。
 報告祭では、長谷吉憲宮司が祝詞を奏上し、舞女(まいひめ)2人が神楽を奉納した。引き続き、神職と崇敬者、神社のキャラクター「きまちゃん」が101鳥居の渡初(わたりぞ)めを行い、長谷宮司が鳥居の一つに竣工の「工」の字を書き入れた。
 石浦神社によると、神社は兼六園や金沢21世紀美術館に近い好立地にあるため、年間で約50万人が訪れる。特に台湾からの観光客の姿が目立つという。長谷宮司は「世界的に『101』には繁栄の意味があり、この数を選んだ。鳥居をくぐると厄よけになり、多くの人に幸せになってもらいたい」と話した。
 101鳥居の整備費は約1500万円で、同神社は氏子や崇敬者から寄付を募っている。1基10万円で奉納できる。

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