新潟県湯沢町神立の神立高原スキー場は、今季から神立スノーリゾートに名称を変え、1986年の開業以来初めて施設の大規模改修とコース拡張を行った。施設は現代的でおしゃれな外観となり、新品のウエアやスキー用品をレンタルできるショップやカフェなどが入った。コースは上級者と初級者向けに計2コースを新設。関係者は「これまで以上に滑りを楽しめる」として降雪を心待ちにしている。
2018年11月に運営会社が「MEリゾート湯沢」(湯沢町)に移行。開業から年数がたち、施設が老朽化していたことから、今夏から大規模改修に着手した。ブランディングを兼ねて、スキー場の名称も変更した。
グランドベースと名付けられた施設は、北欧のスノーリゾートをイメージした赤と白の外装に変更し、経年劣化していた床や内装も全て入れ替えた。
1階は「待合スペースがない」との声に応え、シャトルバスの待ち時間などに過ごせるカフェを新設。2階はクレープ店を併設したラウンジとし、チケット売り場やスクールの受付がある。3階に新たに入ったレンタル店では、新品のスキー・スノーボード用品、ウエアなどをそろえた。
このほか4~6階の入浴施設では、故障していた男湯のサウナを復活した。
14コースあったゲレンデは、新たに2コースが加わった。一つは上級者向けの「ツリーヘラクレス」。急斜面の森を開拓した全長約600メートルで、木々をかわしながらスリルある滑りができる。もう一つは密集する杉林を枝打ちし、全長約1キロの「ポラリス」。明るく幅広い地形のため、初級者も気軽に楽しめる。
有料でリフト営業前の早朝、未圧雪箇所を滑れる新サービス「ファーストトラックサービス」も始める。
雪不足のため予定していた14日のオープンは延期となり、積雪量が確保でき次第、営業を開始する予定。MEリゾート湯沢の小田崇取締役は「一人でも多くの人に来ていただき、町の振興に役立ちたい」と話した。