北陸製菓（金沢市）は２６日、大相撲の炎鵬（同市出身、金沢学院大ＯＢ）に、人気の揚げあられ「ビーバー」のキャラクターをあしらった化粧まわしを贈った。炎鵬は「よく『かわいい』と言われるが、ビーバーのように強い姿を見てもらえるように頑張りたい」と、以前流れていたＣＭのフレーズ「強いぞビーバー！」を引き合いに喜んだ。
　東京都墨田区の宮城野部屋で披露された化粧まわしは、ビーバーが炎鵬と同じ赤色の締め込みを着けているデザイン。初場所初日（来年１月１２日）に着ける予定だ。
　炎鵬は「少しでも相撲で石川県を盛り上げたいと思い、この世界に入った」と語り、「ビーバー旋風を巻き起こします」と宣言。高崎憲親社長から「『炎鵬ビーバー』が出る可能性もある」と告げられると「辛口とかがいい。『見くびるなよ』という感じで」と笑った。
　金沢市西南部中で炎鵬の兄と同級生だった高崎社長は「力強く逃げずに前へという今のスタイルで頑張ってほしい」とエールを送った。
　ビーバーは今年、富山市出身で米プロバスケットボールＮＢＡ・ウィザーズの八村塁選手がチームメートにおすそ分けして話題となり、品切れが続出した。
　炎鵬は記者団の取材に対し、今年１年を振り返り「苦しくて長く感じた。毎日つらかった」と語った。今年の漢字については「苦」を挙げた。西前頭５枚目で臨む初場所に向けて「上位と当たるので、いよいよ正念場。本当の闘いが始まる」と気を引き締めた。