信州富士見高原ファームが加工した鹿の骨付き肉=10月

信州富士見高原ファームが加工した鹿の骨付き肉=10月

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ロッテリアの鹿肉バーガー、全国で好評 富士見で加工の肉使用

信濃毎日新聞(2019年12月27日)

 ハンバーガーチェーンのロッテリア(東京)が、信州富士見高原ファーム(富士見町)が骨付き肉から加工した鹿肉を材料にしたハンバーガーを全国123店舗で数量限定販売したところ、予定より大幅に早い約3週間でほぼ完売したことが26日、分かった。ロッテリアは販売期間を約2カ月と見込んでおり、予定より早く売り切れそうだ。

 ハンバーガーは「ジビエ鹿肉バーガー(ラグーソース)」(税抜き720円)の名称で11月29日に発売。同ファームから仕入れた鹿肉を、パティ(ハンバーグ部分)の約6割に使用した。パンにパティとトマト、レタス、ミートソースなどを挟んで仕上げた。客には「おいしい」「鹿肉が珍しい」と好評だったという。

 ロッテリアの担当者によると、鹿肉のうま味が引き立つように、パティにナツメグなどの香辛料を加えたり、他の商品用より厚めのパティにしたりした。鹿肉を食べ慣れない人でも、なじみのあるハンバーガーなら抵抗感が少なかったとみられるという。同社は「今後も鹿肉を使った商品の販売を検討していく」とする。

 ジビエ鹿肉バーガーの販売店舗は、地方別で関東が最多の45店。次いで中部(33店)、関西(29店)など。県内では販売されていない。販売数量は明らかにしていない。

 信州富士見高原ファームは農林水産省の国産ジビエ認証施設。鳥取や大分、宮崎、徳島各県にある認証施設から、鹿の骨付き肉を買い取り加工している。骨付き肉は処理の手間が敬遠されて廃棄される場合も多いが、同ファームは一括処理することで経費削減と流通量確保を図り、外食産業に販売している。この仕組みを主導する「日本ジビエ振興協会」(茅野市)は11月、第24回信毎選賞を受賞した。

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