登山計画書を確認する救助隊員(左)と登山者

登山計画書を確認する救助隊員(左)と登山者

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冬山登山、安全に 北アと八ケ岳に相談所開設

信濃毎日新聞(2019年12月29日)

 北アルプスと八ケ岳連峰の登山口などに28日、冬山登山相談所が開設された。年末に入山する登山者に安全な登山を呼び掛けた。

 松本署と安曇野署、北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会(遭対協)は上高地へ通じる松本市安曇の釜トンネル前と、燕岳に通じる安曇野市穂高の宮城ゲート前に相談所を設けた。県警山岳遭難救助隊員と遭対協救助隊員が登山計画を確認するなどした。

 釜トンネル前から蝶ケ岳などに向かった千葉市の会社員男性(39)は、天候が悪化しそうなため、下山を30日に早めたといい「冬は天気図を見て安全な所にしか行かない」。遭対協救助隊長の山田直さん(58)=松本市中央1=は「ここ数年、冬の訪れが遅いが、天候の急激な変化に注意が必要」と呼び掛けていた。

 諏訪地区山岳遭難防止対策協会と茅野署は、茅野市内にある八ケ岳連峰の登山口3カ所に相談所を設けた。今冬は雪が少なく、岩場から滑り落ちるなどの危険があるという。遭対協は「装備を万全に整え、できる限り複数で入山してほしい」と求めている。

 美濃戸口から友人と赤岳に向かう兵庫県宝塚市の中川和道さん(69)は「岩と氷が交ざった場所にアイゼンを引っかけないように気を付けたい」と話した。

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