昨年の風の盆最終日の「おわら演舞場」。後方は空席が目立っていた=2019年9月3日

昨年の風の盆最終日の「おわら演舞場」。後方は空席が目立っていた=2019年9月3日

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おわら風の盆、演舞会場変わります 費用抑え観光会館開催

北日本新聞(2020年1月3日)

 富山市八尾地域に伝わる「おわら風の盆」で、八尾11町による公演「おわら演舞場」の今年の会場が、これまでの八尾小学校グラウンドより、舞台設営費を抑えられる越中八尾観光会館に変更となる。昨年の風の盆の収支が赤字となる見通しの上、今年は東京パラリンピックと日程が重なり、団体客が期待できないのが理由。風の盆の行事運営委員会は「試験的な措置。来年は八尾小で復活したい」としている。

 演舞場は9月1日から3日間の風の盆期間中、おわらを受け継ぐ11町が踊りや演奏を披露する場として長年続いている。1973年から、グラウンドに特設舞台と座席を設けて会場としている。屋外のため入場者数は天候の影響を受けやすく、3日間とも曇りや雨だった昨年は4730人で、6千人を超えた17年と18年を大幅に下回った。

 行事運営委によると、昨年は風の盆全体の入り込み数も伸びなかった。入り込み数は近年、17年に26万人となったのをはじめ20万人を上回っていたが、昨年は17万5千人で8年ぶりに20万人に届かなかった。

 演舞場への入場料や観光バスなどの駐車協力金の収入も予想より大幅に少なく、市からの補助金1350万円と、これまでの積立金で穴埋めしても、約280万円の赤字となる見通しとなっている。

 9月1日~3日はいずれも平日で、東京パラリンピックとも日程が重なっていることもあり、団体予約が大幅に減る可能性が高く、関係者は「過去最低の入り込み数になるのではないか」と危惧。赤字を拡大させないためにも、設営費が抑えられ、悪天候でも上演できる越中八尾観光会館を会場にすべきと判断した。

 公演の回数や入場料金など詳細は今後詰める。行事運営委の金厚有豊会長は「伝統文化は行事の利益もきちんと出してこそ守っていける。今年を何とか乗り切りたい」としている。

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