市指定無形民俗文化財の加賀万歳が2日、片町2丁目の前田土佐守家資料館で披露され、藩政期から伝わる軽妙な掛け合いの古典芸能が新春を彩った。
真っ赤な大黒頭巾や独特の衣装に身を包んだ加賀万歳保存会の3人が、加賀藩の参勤交代の経路をたどる「北国下道中」や「平成金沢新名所づくし」でユーモラスな唄と舞を繰り広げた。
加賀万歳は年賀などを祝う古典芸能で、加賀藩祖前田利家が統治していた越前・府中の「越前万歳」がルーツとされる。利家の金沢入城後に能楽的な万歳に発展し、庶民に広まった。
1日は、知事公舎と山野之義市長宅で上演された。