松本あめ市を彩った灯籠や欄間などが並ぶ企画展

松本あめ市を彩った灯籠や欄間などが並ぶ企画展

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「松本あめ市」彩る道具 歴史紹介 市時計博物館で企画展

信濃毎日新聞(2020年1月5日)

 松本市の中心市街地で開かれる新春恒例の伝統行事「松本あめ市」の歴史をひもとく企画展「にぎわいのあめ市」が4日、同市中央1の市時計博物館で始まった。同館と松本あめ市の実行委員会が毎年催す企画で、今年は祭りのにぎわいを彩る道具や縁起物をテーマに約30点を展示。江戸時代や明治以降のにぎわう様子も、絵巻や写真と共に紹介している。26日まで。

 あめ市では毎年、拝殿を設ける。過去に拝殿に飾られた欄間やとっくり、金に彩色した灯籠のほか、江戸後期作製ののぼりなどを展示。あめ市の行列を描いた個人所蔵の絵巻「市神祭之図(いちがみさいのず)」(江戸後期作製)の原本と拡大した複製も公開している。

 子どもたちがだるまなどの縁起物を売る慣習は、商いを覚えさせるために始まったとされることや、江戸初期には行われていたというあめ市の起源も解説している。

 同館学芸員の原沢知也さん(26)は、今年は11、12日に開かれるあめ市を前に「知識を深めてより一層楽しんでほしい」と話していた。無料。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。

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