市村さんが文字を書いた巨大絵馬に今年の抱負を書き込む観光客たち

市村さんが文字を書いた巨大絵馬に今年の抱負を書き込む観光客たち

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巨大絵馬に託す抱負 小布施・北斎館入り口に飾る

信濃毎日新聞(2020年1月5日)

 小布施町の北斎館入り口に同町上町の書道家市村明久さん(82)が「令和」「祈願」などと書いた巨大な絵馬を飾っている。余白は自由に使え、訪れた観光客らが新年の抱負などを思い思いに書き込んでいる。町は昨年10月、台風19号で被災。観光客数が減っており、市村さんは「少しでも町の魅力向上につながればいい」と話している。

 絵馬は縦1メートル、横2メートルほど。文字は赤いペンキを使い、柔らかく優しい筆致で書いた。今年の干支(えと)にちなみ、市村さんの友人の日本画家にネズミの絵も描いてもらった。訪れた人用に黒いペンも備えている。15日まで。

 余白部分には「サッカーがうまくなりますように」などと書かれている。4日、家族旅行で訪れた愛知県西尾市のパート従業員杉浦多佳子さん(52)は、娘の中学2年菜々子さん(14)とそれぞれ「健康で安全な1年にする」「成績を上げたい」と書き込み、菜々子さんは「特に苦手な体育」と笑った。

 市村さんは県内高校の元書道教諭。店舗の看板の書も手掛けてきた。巨大絵馬の展示は丑(うし)年の2009年から「小布施の観光地を正月気分で盛り上げたい」と毎年行い今年で干支が一巡。市村さんは「12年間続くとは思わなかった。感無量」と話していた。

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