諏訪湖の「御神渡(おみわた)り」の記録や認定を担う諏訪市の八剣神社の宮坂清宮司(69)と氏子総代らが6日朝、今季の湖面の観察を始めた。この日は二十四節気の「小寒」で寒の入り。同市の観測場所の河口は水温が2度で、薄い氷が浮いていた。2季ぶりの出現を期待し、宮坂宮司は「スタートとしては上々」と顔をほころばせた。7日以降も毎朝、湖の見回りを続ける。
御神渡りは、諏訪湖を覆った氷が割れ、せり上がって生じる。6日は午前6時40分ごろに同市豊田の舟渡川河口付近に集合し、水温を測定。2度ほどで氷が張り始めるといい、宮坂宮司は「20日の大寒から2月3日の節分に向けて冷え込んでいってほしい」と願った。
長野地方気象台によると、6日朝の県内は冬型の気圧配置や放射冷却の影響で冷え込み、30観測地点全てで最低気温が0度を下回った。諏訪の最低気温は氷点下6・1度で今季最低を記録。大総代の宮坂平馬さん(66)は「氷点下10度以下の冷え込みが続けば、御神渡りが出現するかもしれない」と期待を込めた。
気象台は、7日朝の最低気温を軽井沢で氷点下7度、松本で同5度、諏訪で同4度、長野と飯田で同3度と予想している。