敦賀ゆかりの名品が並ぶ展示=福井県敦賀市立博物館

敦賀ゆかりの名品が並ぶ展示=福井県敦賀市立博物館

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敦賀ゆかりの刀剣ずらり48点展示 敦賀市立博物館

福井新聞(2020年1月7日)

 敦賀ゆかりの刀剣を展示する「刀剣資料公開展」がこのほど、福井県敦賀市立博物館で始まった。1~4期に分けて計48点を展示する予定で、1月21日まで1期「敦賀最古の在銘刀剣」を開いている。

 地元の名品や刀工に触れてもらおうと同館が企画、1期は12点を展示した。1~4期通じて、2013年に市内の刀剣愛好家の遺族から寄贈を受けた「安田コレクション」の名品を多く展示している。

 銘に「越州敦賀光行」と刻まれた短刀(1388年)は市指定文化財に指定されている。光行は南北朝時代に敦賀付近で活躍した刀工で、1387年作とされる短刀も展示している。

 敦賀の刀工、宗吉の室町時代の作とみられる刀は、1999年に国から市に譲渡された。戦後の武装解除で連合国軍に接収され、後に日本に返還された接収刀の一つで、銘などを基に譲渡されたという。

 このほか、蒔絵(まきえ)や金の桐紋が目を引く江戸時代の鞘なども展示している。同館の高早恵美館長補佐は「刀には独特の美しさがある。刀剣に触れたことのない人に、ぜひ実物を見てほしい」と語った。

 1月22日~2月13日まで2期「越前康継と下坂鍛冶」、2月14~3月4日まで3期「敦賀盛重と郷土の刀剣」、3月5日~24日まで4期「若狭冬廣を中心に」を予定する。

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