近畿日本ツーリスト中部(名古屋市)の中津功社長が1月7日、福井新聞社を訪れ山本道隆常務らと懇談した。現地でプランを立ち上げて観光客を呼び込む「着地型」の商品づくりに昨春から取り組んでいるとして「地域の旅行会社としての強みを生かしたい」と意気込みを語った。
同社はKNT―CTホールディングス傘下の近畿日本ツーリスト分割に伴い、北陸3県や東海をエリアとする地域旅行会社として2017年に設立された。中津社長は「新元号効果で、5月の10連休は国内外の旅行が前年を大幅に上回った」と昨年を振り返った。
60代、70代をメインとしたツアー通販を手掛けるグループ会社のクラブツーリズムとの連携を昨年から強化。「同社の商品を我々の店舗でも販売し、全世代に対応していく」と相乗効果を期待する。
今年のNHK大河ドラマの主人公、明智光秀にも注目する。「一乗谷朝倉氏遺跡にはゆかりのストーリーがあると聞いている。隣接県も含めたテーマ性のある周遊プランができるのでは」と話した。
同行した桃木敬一福井支店長は「着地型の商品づくりに向け、行政などと連携しながら地元活性化のお手伝いをしていきたい」と語った。