全国販売が始まった山うに「柚子赤」=福井県鯖江市尾花町

全国販売が始まった山うに「柚子赤」=福井県鯖江市尾花町

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河和田の伝統薬味「山うに」全国展開進む 福井県鯖江市、都内の仏料理店でも

福井新聞(2020年1月10日)

 福井県鯖江市河和田地区の伝統薬味「山うに」を製造販売する会社「越前隊」(同市尾花町)は、常温で長期保存できる新商品を開発し、全国展開を進めている。東京、北海道などのレストランや土産店で扱われ、好評を得ているという。関和宏社長は「大好きな地元の味をより多くの人に知ってもらいたい」と意気込んでいる。

 山うにはユズ、赤ナンバ(福耳トウガラシ)、タカノツメ、塩を練り合わせた薬味で、河和田地区の各家庭に伝わり300年以上の歴史がある。名前は色合いがウニと似ていることに由来し、鮮やかな朱色と上品でさわやかな辛みが、料理に彩りとアクセントを与える。

 越前隊は、山うにを使って地元を盛り上げようと関社長が友人と2014年に結成、16年に法人化した。手作りした山うにを地元の道の駅などで販売し、山うにを添えたたこ焼きの屋台も出している。素材のうま味を生かす山うには、大手の菓子メーカーやコンビニチェーンのコラボ商品にも採用された。

 徐々に市外、県外で認知度は高まっていったが、山うにそのものは賞味期限の問題もあり、県内のみの販売だった。全国に広めようと今回、賞味期限を半年に延ばした商品を新たに開発した。地元で無農薬栽培した赤万願寺トウガラシや越前塩を使用するなど素材にもこだわり、「柚子赤」と名付け、同社の最高峰ブランドとして売り出した。

 昨年12月から全国展開を始め、各地の土産店などに並んでいる。特に東京のフレンチレストランで販売を始めたところ、山うにを使った料理で味わった客の多くが購入していくほどの人気だという。

 山うにの食べ方は鍋、肉料理、すし、そば、うどん、スイーツなどさまざま。栄養面でもビタミンが多く含まれている。関社長は「大人になって山うにの魅力にはまった。河和田の人口が減っている中、地元の伝統食を残すためにも頑張りたい」と話している。

 柚子赤は中辛と辛口の2種類。1個60グラムで希望小売価格千円(税抜き)。県内では鯖江市の道の駅「西山公園」などで販売している。問い合わせは越前隊=電話0778(42)7942。

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