寄贈した原画を紹介し、「多くの人に見てほしい」と話す成瀬さん

寄贈した原画を紹介し、「多くの人に見てほしい」と話す成瀬さん

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藤子Fさんの原画見て 生前交流の成瀬さん、高志の国文学館に寄贈

北日本新聞(2020年1月14日)

 高岡市出身の漫画家、藤子・F・不二雄さん(本名・藤本弘、1933~96年)の初期作品の原画が富山市舟橋南町の高志の国文学館に寄贈され13日、公開された。手紙のやり取りなどを通じて交流のあった高岡市駅南の成瀬潔(きよし)さん(79)が所有していた。創作の歩みの一端を示す貴重な資料で、2月11日まで同館常設展示室に飾る。

 今回寄贈されたのは、モノクロの「山びこ剣士」、カラーの「かげろう剣士」各1点。「山びこ剣士」は「漫画王」1956年8月号別冊付録に掲載され、少年剣士が刺客に襲われたシーンが描かれている。「かげろう剣士」は「漫画王」58年5月号別冊付録の表紙用だったが、使われなかったとみられる。

 成瀬さんは藤子さんの8歳下で、幼稚園から高岡工芸高校まで藤子さんと同じ道を歩んだ。高校生時代に自分が後輩だと知り手紙を送ったところ返事をもらい、月1回のペースで文通が始まった。漫画を描いて送った際、返事の手紙と共に今回の原画2点が同封されていた。

 成瀬さんは「原画を自宅で保管していたが、多くの人に見てもらう方が、藤子先生に喜んでもらえると思った。見た人に、富山が先生の"聖地"だと改めて感じてもらいたい」と期待を込めた。

 同日、石井隆一知事から成瀬さんに感謝状が贈られた。

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