一般公開された赤松小三郎が所持していた品

一般公開された赤松小三郎が所持していた品

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赤松小三郎の銃など公開 上田市立博物館

信濃毎日新聞(2020年1月18日)

 上田市立博物館は、幕末に活躍した上田藩士で洋式兵学者の赤松小三郎(1831〜67年)が持っていた品3点の一般公開を始めた。上田高校OBでつくる赤松小三郎研究会から昨年11月に寄託されていた。10代〜30代前半の品と推定され、時代の最先端に触れて後の活躍につながる土台を築いたことがうかがえる。

 公開されたのは米国製で、洋上で緯度、経度を測る八分儀、米国製と推定されるミニエー銃(初期のライフル銃)、国産で背負い式の弾薬箱。銃は上田藩で洋式軍隊整備に携わった際に所持した可能性があり、滝沢正幸館長は「ここまできれいに残っているのは珍しい」と話す。

 八分儀は赤松が師事した数学者内田弥太郎の塾から預かったとみられる。弾薬箱は勝海舟に学んだ長崎の海軍伝習所で用いた可能性がある。

 赤松に関する展示品はこれまで、翻訳した「英国歩兵練法」や幕府宛ての建白書など文献が多かった。滝沢館長は「赤松の活動の原点を視覚的に理解してもらえる」と期待を寄せている。

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