紙芝居の楽しさや魅力を広める「全国紙芝居まつり」のプレ大会は今年8月29、30日に福井県越前市で開かれる。本大会は2021年8月に同市開催で、昨年末にはボランティアを中心とする実行委員会が発足。プレ大会の分科会テーマづくりなど準備が始められ、実行委では「いわさきちひろや加古里子さんら絵本作家を輩出した越前市らしい大会を」と力を入れている。
紙芝居の作家や実演者、ファンが一堂に会する全国紙芝居まつりは2年に1度、全国持ち回りで開かれている。昨年は8月31、9月1日に山形県上山市で16回大会が開催され、紙芝居研究の分科会や口演などが行われた。17回大会は越前市で2021年8月28、29日に開催と決まっており、プレ大会は今年8月、市文化センターを中心に開催される。
越前市大会実行委員会は昨年11月に開かれ、会長に仁愛大名誉教授で同市のかこさとしふるさと絵本館の谷出千代子館長が就いた。紙芝居愛好家団体の「らくひょうしぎの会」などボランティアが運営に加わっている。
プレ大会の開会式会場は市文化センターを予定。29日は式に続いて六つ程度の分科会を予定しており、30日は口演などを行う。実行委では「紙芝居の制作や口演は、パーソナルコミュニケーション力を高める効果がある。分科会では学校、教育、介護、子育て現場での活用事例や効果なども取り上げたい」と準備を進めている。