滑川市りんご組合は今月、滑川産「ふじ」を使ったジュースの販売を始めた。過去最高の糖度に仕上がったという。ラベルを市のキャラクター、キラリンをあしらったデザインに一新するなど、市と協力し、お土産や贈答品としてより親しまれるよう工夫した。
ジュースの製造は、市りんご組合(新山敏昭組合長)が十数年前から取り組む。今季は、市内4カ所の農園で生産されたリンゴを果汁100%ジュースに仕上げた。ラベルは、リンゴの写真と「滑川産ふじ」の文字を今まで以上に目立たせ、市のキャラクター、キラリンとピッカの愛らしい絵柄を添えた。
加工後の糖度は例年14度ほどで、今回は14・7度。これまでで最も甘くなった。新山組合長は「ラベルを変えたタイミングでたまたま味も良くなり、うれしい」と喜ぶ。昨夏の猛暑で、果実に甘みが蓄積したことが要因とみている。
今月上旬から市内のスーパーなどで販売している。新山果樹園(同市七口)での直売では、1リットル入りが1本600円、5年ぶりに復活させた180ミリリットル入り小瓶は200円(いずれも税込み)。