東御市祢津の矢口鉄矢さん(36)、富貴さん(31)夫妻が、地域の農産物を使った加工品を共通ブランド「祢津商店」として売り出した。これまでにブドウのソースやリンゴを使ったドレッシングなど6商品を開発。現在は自身が栽培した果物などを使っており、原料を供給してもらえる農家を増やして売り出す商品を増やしたいという。
鉄矢さんは首都圏でデザイン会社や化粧品会社などに勤務した後、千葉県で農業に携わった。2018年4月に東御市に移住。ブドウ農家になる研修をしており、4月に独立する予定だ。
商品開発はパティシエだった富貴さんが担当。摘果したブドウの実を使ったシロップなど、これまでにない加工品を開発した。規格外などで出荷されていなかった農産物を使っている。
富貴さんのレシピを基に商品の製造は市内の加工施設に委託。いずれは加工施設を整備する構想も描く。鉄矢さんは「(ブランドを)地域の良い物を集めたショーケースのようにしていきたい」と話している。
商品はイベントなどに出店して販売している。リンゴのドレッシング2本、ブドウのソースとシロップ各1本のセットで2750円(税別)など。問い合わせは鉄矢さん(tetsuya.yagu@gmail.com)へ。