帽子やワンピースなど、ちひろが描いた「服装」テーマの展示会=福井県越前市天王町の「ちひろの生まれた家」記念館

帽子やワンピースなど、ちひろが描いた「服装」テーマの展示会=福井県越前市天王町の「ちひろの生まれた家」記念館

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ちひろの服装に焦点 越前市で展示会

福井新聞(2020年1月29日)

 福井県越前市生まれの絵本作家、いわさきちひろが作品中に描いた子どもたちの服装などに焦点を当てた展示会「ちひろ 子どもたちの装い」が、同市天王町の「ちひろの生まれた家」記念館で開かれている。リボンや帽子で着飾った子どもの絵や、作品中の装いからイメージを得て制作した子供服を展示しており、服装に対するモダンなちひろのセンスがうかがえる。3月2日まで。

 ちひろは母・文江お手製の洋服を着て育ち、自身も洋裁が得意だったという。服のデザインを考えるのが好きで、絵を描くときは「この子にはどんな服が似合うかしら」「靴下の色は」とつぶやきながら、それぞれの子どもに個性を与えるように筆を進めたという。

 展示会では、質感も忠実に再現するピエゾグラフという最新のデジタル印刷技術で表現した12点を展示。ちひろ自身も好んで着用した帽子をかぶった子どもや、大きなリボン付きのピンク色のワンピースを着た女の子などの絵が並んでいる。

 また2018年にちひろ生誕100年を記念して文化服装学院(東京)とちひろ美術館(同、長野)が共同制作した子ども服2点も展示している。イラスト「緑の風のなかで」の少女の服をイメージした水玉模様のワンピースは、水彩画の質感を再現しようと、水彩絵の具で描いた模様をデータ化して生地に印刷した。

 展示担当者は「ちひろの作品には時代を超えて人々の心をつかむファッションの視点がある。センスを楽しんでほしい」と話している。

 記念館は午前10時~午後4時。火曜休館。入館料300円(高校生以下無料)。

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