長野市の善光寺と周辺で開く「第17回長野灯明まつり」(6〜11日)を前に、企画の一つとして寺境内の経蔵(きょうぞう)の壁に映像を映し出すプロジェクションマッピングのリハーサルが1月30日夜、現地であった。台風19号災害からの復興を意味する「FUKKO(ふっこう)」がテーマ。制作に携わる信州大教育学部(長野市)の学生らが作品の出来栄えを確かめ、本番に備えた。
映像は約5分間で、満開の桜やヒマワリ畑など、穏やかな春夏秋冬の移り変わりを描いた。信大の図画工作・美術教育コースの2年生有志5人が絵柄などを考えた。8、9日の午後6〜8時半に繰り返し投影する。
リハーサルでは、専門スタッフが準備した高さ約3メートルの足場の上からプロジェクターで投影。信大の有志の1人で映像に連動させる音楽を担当した山本実那子(みなこ)さん(20)は「静かな感じの音の重なりで、少しずつ復興していく様子を表したい」と話していた。
灯明まつりでのプロジェクションマッピングは3年目。昨年までの2回は長野高専(長野市)の学生が関わった。