南信州ビール(駒ケ根市)は4日、白ワイン用のブドウ品種シャルドネで造った新商品の発泡酒「シャルドネホップ」を発売した。伊那市で栽培されたブドウを使い、果汁75%でフルーティーな味わいに仕上げた。担当者は「ビールが苦手な人にもお薦めできる」としている。
同社はリンゴや桃など地元産果物を使った発泡酒造りに力を入れている。2018年から宮田村産の赤ワイン用ブドウを使った発泡酒「ヤマソーホップ」を販売。好評のため白ワイン用のブドウでの醸造に挑戦した。同社の株主である伊那食品工業(伊那市)の子会社ぱぱな農園(同)が栽培するブドウを使った。
ブドウはワイン用より早い昨年9月末、酸味のあるうちに収穫。600キロを使い、麦芽とホップを加えて1600リットルが完成した。
アルコール度数は8・5%。南信州ビールの竹平考輝常務(55)は「すっきりしたシャルドネの特徴を感じられる、ホップとのバランスが難しかった。評判が良ければ定番にしたい」と期待。330ミリリットル瓶(税抜き476円)などで販売する。