高浜町小黒飯で発掘された化石などが並ぶ企画展=福井県高浜町郷土資料館

高浜町小黒飯で発掘された化石などが並ぶ企画展=福井県高浜町郷土資料館

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若狭高浜の郷土史たどる化石、土器を展示 閉校備品、教科書も

福井新聞(2020年2月5日)

 福井県高浜町郷土資料館で企画展「発掘! 郷土の記憶-有史以前より現代まで-」が開かれている。化石や遺跡の出土品、昔の小学校の教科書など、幅広い年代の多様な189点が展示されている。2月24日まで。

 2018年に同町小黒飯(おぐるい)で発掘された化石展が福井市自然史博物館で開かれ、町民から「高浜でも展示を」との声が上がり企画。併せて同館に保管する未公開品などを紹介している。

 小黒飯には約1600万年前の地層があり、出土した貝や植物などの化石29種31点が並んでいる。また縄文~平安時代の生活跡が残る同町の「立石遺跡」の出土品62点もある。縄文土器に細い線で絵が描かれた「絵画土器」は、弥生人が描いたとみられるという。

 閉校した音海小中、神野小、日引小から譲り受けた屋根瓦、始業ベル、印鑑などの備品のほか、1935年の高浜尋常高等小(現高浜小)で使われた国語、理科などの教科書もある。

 郷土資料館の文化財専門員は「テーマを絞らずに紹介しているので、その中から興味のあるものを見つけてほしい」と話している。

 月曜休館。入館料は高校生以上200円(中学生以下100円)。期間中の土日祝日と町内の小中学生、70歳以上は無料。問い合わせは同館=電話0770(72)5270。

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