てんぐちゃん広場を利用する親子連れと子育て支援センターのスタッフ=昨年12月、福井県越前市のアルプラザ・武生3階

てんぐちゃん広場を利用する親子連れと子育て支援センターのスタッフ=昨年12月、福井県越前市のアルプラザ・武生3階

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子ども施設「てんぐちゃん広場」ずっと人気 福井県越前市

福井新聞(2020年2月6日)

 福井県越前市出身の絵本作家、加古里子さんの作品を生かした市の屋内子ども施設「てんぐちゃん広場」がオープンして3カ月が経過し、利用者数が10万人を超えた。市は冬期間にも使える遊び場としてだけでなく、子育ての悩みや相談にも応じる支援機能をアピール。一方、施設が入る平和堂アル・プラザ武生の集客の追い風にもなっており、中心市街地のにぎわいづくりへの効果も期待される。

 昨年11月にオープンしたアル・プラザ3階のてんぐちゃん広場は、広さ約1300平方メートル。利用者の年齢別に三つのゾーンに区分。赤ちゃんがハイハイで遊べるエリアと、幼児や児童が思い切り体を動かせるエリアは分かれており、小さな子どもを連れた保護者も安心できる。

 加古さんが監修した市武生中央公園の人気スポット「だるまちゃん広場」の"屋内版"でもあり、天候が崩れる冬期間の遊び場は子育て世代には貴重。福井市の母親(27)は0歳の長男を抱きながら「家にこもりっきりになると子どもも親もストレスがたまる。ここは広いし、おもちゃもいっぱい。また利用したい」と笑みを見せた。

 市によると、昨年11月は約4万人が来場し、同12月、今年1月も3万人前後の利用があった。入館無料で、利用者はアル・プラザの駐車料金も無料になる。開館時間は午前9時半~午後5時半。

 未就学児対象の2ゾーンでは、市内のNPO法人「子どもセンターピノキオ」が保育士や保健師らによる子育て支援事業を展開している。これまでアル・プラザ4階で実施してきた「地域子育て支援センター」の役割を継続するとともに、人員を増やし子育てや健康、虐待などの相談体制を強化。孤立しがちな子育て中の母親同士の交流の場づくりにも力を入れている。保育士で子育て相談員の木下香代子さん(75)は「同じような立場のお母さん同士がつながることで悩みが解消する場合もある。親子を笑顔で迎えて笑顔で送る、できるだけ寄り添ったサポートをしていきたい」と話す。

 3~12歳対象のゾーンには、市内外で子ども向けの体操教室などを開く団体「たけのこくらぶ」(越前市)のスタッフが"遊びの支援員"として常駐。安全管理だけでなく、利用親子にフープや縄跳びなどを使った遊びを提案している。スタッフの大川翼さん(36)は「親子のコミュニケーションを促進し、子どもたちの協調性や社会性が育つ機会をつくっていきたい」と意気込む。

 広場のオープンは、アル・プラザ1、2階の売り場にも波及効果をもたらしている。アル・プラザ武生の松本敏明店長(47)は「従来はドーナツ化する中心市街地で暮らす高齢者がコアの客層だったが、20~30代のファミリー層の来店が明確に増えている」と話す。ネット通販の普及やドラッグストアの台頭という厳しい環境の中、オープン後は客数、売り上げとも前期比数%ずつの伸びを示したという。

 同店は子ども向けに食料品売り場の菓子のラインアップを充実。3階で働くスタッフの需要を見込み、ランチ用のお弁当の種類も増やした。

 松本店長は「広場のオープンで『来る目的』ができたことが大きい。地域密着型で日常の利便性を追求し、サービスを進化させていきたい」と話している。

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