雪に覆われた明通寺境内。写真愛好家が訪れていた=2月6日、福井県小浜市門前

雪に覆われた明通寺境内。写真愛好家が訪れていた=2月6日、福井県小浜市門前

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明通寺が雪化粧 小浜、水墨画の世界

福井新聞(2020年2月7日)

 福井県内各地で積雪が観測された2月6日、小浜市門前の明通寺は雪化粧し、幽玄な雰囲気を醸し出した。国宝に指定されている本堂や三重塔は、雪と影に包まれた水墨画のような風景を浮かび上がらせていた。

 福井地方気象台によると、小浜の朝の最低気温は氷点下0・3度を観測。山あいにある明通寺周辺では約10センチの積雪があり、早朝から住民が雪かきに追われた。

 生い茂る杉に囲まれた境内は静けさに包まれ、足音も雪にしみ入るよう。しんしんと雪が降り、また時折ふぶく中、本堂や三重塔の屋根は白く染まり、荘厳さがいっそう増していた。古刹(こさつ)ならではの雪景色をカメラに収めようと、大阪府から訪れた写真愛好家が熱心にシャッターを切っていた。

 住職の中嶌哲演さん(77)は「ふらりと降った雪に覆われた境内は美しく、季節を感じることができる。晴れたときの空と雪とのコントラストも格別」と話していた。

 明通寺は806年、征夷大将軍の坂上田村麻呂が創建したと伝わる。

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