珠洲商工会議所などでつくる珠洲食祭実行委員会は、7日から珠洲市中心部の飲食店で始まったイベント「珠洲バル」を10日間延長し、3月1日までの24日間とする。各店が限定メニューやサービスを提供し、珠洲の豊かな食を余すことなく堪能してもらうことで、客足が鈍りがちな冬場のはしご酒を促す。サービスが始まった7日、利用客が各店で趣向を凝らしたメニューに舌鼓を打った。
珠洲バルは23日に飯田町の春日通り一帯で開かれる食のイベント「食祭 珠洲まるかじり」(北國新聞社後援)の関連企画となる。前売りチケット(4枚つづり4千円)を購入すれば、すし店や和食店、イタリアン、カフェバーなど20店舗でサービスを受けられる。
昨年までは珠洲まるかじり開催日の前後1週間で実施してきた。利用客からは地元のとれたての魚介類や農産物を味わえると好評で、「限定メニューをもっと楽しみたい」との声が上がっていたことから期間延長を決めた。平日の集客のてこ入れを図るとともに、珠洲まるかじりの本祭の機運を高める狙いもある。
市内のタクシー会社でもチケットが利用できるようにし、飲食店に気軽に立ち寄ってもらうことで、冬場のまちなかのにぎわいにつなげる。
珠洲バルが始まった7日、飯田町のカフェバー「仮()(かっこ)」では、チケット1枚でラムスペアリブ2本と、ドリンク1杯が付く限定メニューが提供され、利用客が仲間と語らいながら、料理に舌鼓を打った。
実行委の担当者は「一軒でも多く足を運んでもらい、珠洲の食の魅力を再発見してもらいたい」と話している。